赤ちゃんのあせも対策

ビワの葉の効果や使用方法

甘くて美味しい「びわ」。しかしこのびわ、実はあせも治療にも効果があるってご存じでしたか?

ビワは比較的暖かい所に自生する常緑樹。夏になるとオレンジ色で小振りの、甘い実をつけます。ビワという名前は、葉の形が楽器の琵琶に似ているところから来ている、と言われています。そしてあせもの治療に使われるのも、この琵琶によく似た形の葉。

江戸時代には、このビワの葉の他に肉桂(にっけい)、霍香(かっこう)、莪述(がじゅつ)、呉茱萸(ごしゅゆ)、木香(もっこう)、甘草(かんぞう)の7品目を同じ分量だけ混ぜて煎じた「枇杷葉湯(びわようとう)」という薬湯がありました。この薬湯には暑気払いの効果があるとされ、夏場になると多くの庶民に飲まれていたそうです。また、この枇杷葉湯には暑気払いの効果だけでなく、あせもの治療や打撲傷(うちみ)、捻挫(ねんざ)の治療にも効果があることで知られ、親しまれていました。

ビワの葉であせもの治療をするには、まずビワの葉(3枚ほど)の裏表に生えている柔毛をタワシなどでよく洗い、取り除きましょう。柔毛がなくなった葉を2〜3センチ幅に切り、それを水(0.5リットル)で煮出して、汁を冷ましましょう。こうして出来た汁は、あせもが生じた場所を洗うか、あるいは入浴剤としてお風呂に入れて使います。

しかし、ビワの葉も最近ではなかなか手に入らなくなってきました。もしもビワの葉が欲しいのであれば、インターネット通販などを利用すると良いでしょう。簡単に乾燥したビワの葉を手にいれることができますし、あせもの治療だけでなく、家庭でせき・たん・食欲不振・暑気あたりなどの体調・体質の改善に使用できます。

また最近では手軽に使えるビワの葉を配合した入浴剤もありので、あせも・かぶれ・湿疹などの予防や治療のため、家庭で利用してみるのも良いのではないでしょうか。

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